2001年12月5日 さよなら野村監督
野村沙知代もとうとう逮捕され、野村監督も辞任ですか。
まあ、かねてより「年内にもXデー」と言われていたので
驚きこそなかったけど。


しかし、阪神ファンも阪神ファンだよねぇ。
三年前、野村監督就任の時にお祭り騒ぎをしてたのはどこの誰だよ。
確かに期待が大きかっただけに
それを裏切られた腹立ちはわからないではないけど
野村監督解任のニュースを聞いてバンザイしたりする阪神ファンの姿には
正直閉口したくなる。


それより何より、今回の一連の騒動でもっと閉口したくなったのは
阪神球団の体質の悪さ。
江本孟紀も「球団がけじめをつけて野村監督を辞めさせていれば
夫人の脱税疑惑で身を引くというような事態にはならなかった」と
言っているように
野村監督の続投自体が問題的な行為だったのじゃないかなぁ。


ちょうど三年前のオフにも同じような事があって
吉田監督になって二年目を迎えた1998年
成績は最下位、甲子園での連敗記録も更新し
吉田監督の退任は明らかだった。
でも、当時吉田監督は「三好社長と一蓮托生」と言われており
吉田監督が解任される事は三好社長の共倒れに直結すると言われていた。
そこで三好社長は「阪神の監督はOBにこだわり続けてきた
しかし次期監督候補のOBがいない」という事を
理由にして吉田監督続投を言い出した。
でも、当然そのような意見が通るはずがなく
吉田監督は解任、三好社長も更迭された。
今年の野村監督続投が決定した時にも同じような事を考えてしまって


連続最下位、今シーズンも決して成績がいいとは言えない。
契約が切れる今年、それだけでも続投が危ぶまれるのに
それに加えて夫人の疑惑・・・いくら赤星ら新人が育ってきてるとはいえ
野村監督辞任の可能性は大だった。
なのに球団は八月に早々と来シーズンの続投を発表して
首をかしげた人も少なくなかったと思う。
おそらく今回も吉田監督の時と同様
野村監督解任で自分のクビが危なくなる誰かがいて
自分のクビを守るための続投ではないか・・・。


まあ、そのような素人のうざい勘繰りはやめにしましょう。
そんな事より、僕が野村監督の凄さを実感したのは1997年のヤクルトだった。
あの時のヤクルトは本当に強かった。
翌年こそBクラスに甘んじて
常勝軍団とこそならなかったけど
「本当に強いチームというのはこういうチームの事を言うんだ」と
見せ付けられたような気がしていた。


今になって思えば
あれが野村監督の“名将”としての最後の勇姿だったわけか。
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